えびの抜け殻

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大学、博物館、研究所、その他各種団体の広報担当の皆様へ

大学、博物館、研究所、その他各種団体様の広報担当の皆様に向けたご案内を書きました。

えびげっちゅをぜひ、やってみたいという皆様はどうぞまずこちらをご覧ください。





# by kimoto1 | 2016-05-30 00:32 | えびげっちゅ

「えびげっちゅ」実施についてご案内

大学、博物館、研究所、水族館、その他各種団体様の広報担当の皆様へ

「えびげっちゅ」をみなさんの組織でやってみませんか?!

私たちは2001年より2016年まで、国立研究開発法人(旧独法)の施設一般公開において、「えびげっちゅ」(アルテミアすくい)というイベントを実施してきました。「えびげっちゅ」とはイベントの名称です。以下にその概要を記します。

このイベントでは、塩水中でふ化し、ノープリウス幼生が生まれるアルテミア・サリーナ(Artemia salina)という甲殻類(鰓脚類)の仲間を用いています。
「えびげっちゅ」は、このアルテミアをあらかじめふ化させておき、塩水を入れた容器とともにご来場のお客様にスポイトですくってもらい、そのすくったアルテミアを各自が自宅で育ててもらう、参加型イベントです。

このイベントの狙いとメリット(利点)は以下のようなものです。


参加者側のメリット
1) 生物や生命の不思議さ、神秘さに対する興味をその場限りでなく、持続させることができる。
2) 自らイベントに参加することで、達成感を得ることができる(見るだけに終わらない)。
3) ふ化、脱皮、成長、産卵、ふ化のサイクルを、飼育を通して見て体感することができる。
4) 特段の手を加えることなくとも、屋内にて容易に育つため飼育に伴う煩雑さがなく、観察という行為に重点を置くことができる。
5) 参加者は飼育を通して、生物と環境について考えることができるバランス感覚を自然と養うことができる。

主催者側のメリット
1) イベント開催に伴う投資額は比較的小さく(卵と塩水、容器代)、費用対効果が大きい(飼育容器はペットボトル等で代用するなどすればさらに初期投資を抑えられ、容器のリサイクルもできる)。
2) プラスティックスポイトを用いた幼生の掬い上げ動作は、幼児から大人まで誰もが簡単に行うことができ、危険性はほとんどない。
3) 仮に飼育が失敗したとしても、各自で再度チャレンジすることができる(乾燥卵が市販されており誰でもホームセンターで入手できる)。
4) すでに国内の種苗施設等で大量に流通しており、自然環境における新たな環境撹乱の影響が小さい。海や淡水では生育しない。


本イベントは開始時より、幼稚園児〜大人まで、幅広い層のファンを獲得し、15年間のイベント参加合計人数は延べ1万人を超えます。

私たちの組織では本イベントを再開する機会は、もはやございませんので、ぜひ皆様の組織でこのイベントを実施いただけるとたいへん嬉しく思います。
本イベントを実施していただくことに際し、私たちはこれに関する一切の権利について主張しません(商標、肖像権などはございません)。そのまま輸入しても、改変していただいても構いません。イベントに関するすべての情報はこのブログ内にありますし、またお尋ねいただければ喜んでお教えいたしますので、ご遠慮なくお尋ねください。もしも当ページを参考になさって実施してくださったなら、ひとこと「やりましたよ」というメッセージを頂けるならばとても幸甚でございます。
(※ただし、本イベントを実施することによって生じたいかなる事故、不具合については私たちは一切の責任を負いません)

安全で楽しく、かつ教育・啓蒙効果の高いアルテミアすくいをぜひ、皆様の組織でもやってみませんか??

※アルテミアおよび「えびげっちゅ」の詳細については、国立科学博物館の機関紙"milsil" 2015年45号の「親子で遊ぼう!科学冒険隊 〜プランクトンと仲良くなろう〜」に紹介されています。


※お願い
本ブログやえびげっちゅの名称、キャラクターは、本ブログ管理者である木元が個人的に実施、考案、作成したものであります。くれぐれも本体組織(国立研究開発法人海洋研究開発機構)にお問い合わせになりませぬよう、よろしくお願い申しあげます。

2016年5月30日(6月4日加筆)
木元克典


# by kimoto1 | 2016-05-30 00:28 | 【ご案内】広報担当の皆様へ

また会う日まで

昨日のJAMSTEC横須賀本部一般公開にお越しいただきありがとうございました。
来場者は速報値では5800人ということです。

えびげっちゅもたくさんの皆様にお越しいただきました。
容器は1080個用意したのですが、閉場の30分前で尽きてしまい、追加で予備の容器を出しましたので、1100人ほどのお友達にげっちゅしていただいたことになります。
もはや多くは語りますまい。昨日の様子を写真でお伝えしましょう!
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ついにこの日が来てしまった。。。

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一番乗りはこちらのご家族!小田原市よりお越しとのこと。
朝早くからありがとうございました!!(許可を得て掲載)
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さっそく長蛇の列ができてしまいます。
最終的に7つのブースを開設して対応させていただきましたが、お待たせしてしまい恐縮です。。。

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手首までガッツリ突っ込んでえびげっちゅするお友達。なんか只者ではない雰囲気。
たくさんげっちゅするぞっ、という執念を感じます。小学生恐るべし。

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「どうしてさよならなんだろ...?」ポスターを見つめる方たち。
会場でも幾度となく尋ねられましたが、理由は先日述べた通りです。

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店じまいするギリギリ、さいごにげっちゅしてくれたお友達!
有終の美を飾るにふさわしい光景です!この真剣な眼差しこそが至宝!
参加してくれてありがとう!

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今や恒例となった職員向けえびげっちゅ。こちらもうまく育つといいね!

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残ったえびげっちゅたちは、海洋研究棟2Fで一匹残らず飼育されます。というか、ほったらかしにされます。
はたしてどうなりますやら?!こちらで随時お知らせいたしますね。(このブログは継続する予定です)


15年の長きにわたって実施いたしました「えびげっちゅ」、これにて無事完了となります。
ご参加いただいた全国の皆様、本当にありがとうございました!私たちもイベントを通して学ぶところがたくさんありました。
この経験を糧に、これまで以上に楽しく、また、ためになるイベントを考えていきたいと思います。

さあこれからは、みなさん自身が主役となって新しいえびげっちゅの世界を切り開いていく番です!私たちが知り得たことはこのブログに全て記しました。でもまだまだ深い謎がたくさん残っています。みなさんのこれからのご活躍、スタッフ一同、楽しみにしています。

それではまた、お会いしましょう!

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# by kimoto1 | 2016-05-22 22:57 | えびげっちゅ

施設一般公開、明日です!!

皆さん、明日です!!横須賀本部施設一般公開!

今日は午後から準備が開始されました。今回でえびげっちゅイベント最後となりますので、えびげっちゅのすべてをここでご紹介することにしましょう。

まずは水作りから。
人工海水を溶解させるバケツに水を張ります。塩分計で正確に2%の塩水を作ります。この担当は技術専任スタッフのNさん。
実は毎年のポスター作りも彼女が担当。いつも素敵なポスターをありがとう!!
イベントでは人工海水(熱帯魚やさんで買えます)を使っています。商品名は「マリンアートハイ」、サンゴ飼育用の人工海水です。えびげっちゅ初期から使っています。ほかにもマーケットで売られている粗塩で飼育に成功した方がいらっしゃいますので、代用が可能と思われます。
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この手慣れた余裕の姿!えびげっちゅ創設時からのメンバーで、えびげっちゅの全てを知る方です。

塩分2%にする理由は、正直あまりありません。たぶん5%でも大丈夫です(そのように記載している文献もあります)。えびげっちゅは塩分変動に対する耐性が高いので、ある程度の自由度はあるようです。

さてこの塩水の中には栄養分がほとんど含まれていません。ですので、えびげっちゅの餌は塩水の中に発生させてやる必要があります。そこで、塩水中に一定量の熱帯魚用の餌を細かく砕いて混ぜてあります。この栄養を使って、容器の中には藍藻類が最初に発生します。濃い緑の藻がそれです。えびげっちゅは大きくなる過程でこの藍藻を食べて成長します。えびげっちゅのフンを顕微鏡で観察したことがありますが、その中にバッチリ入っていました。

熱帯魚用の餌は、ひかりクレスト「プレコ」を使っています。熱帯魚やであればたいていどこでも手に入ります。
このブログを見てアドバイスをくださった毎川様のご意見を採用させていただいています。植物食養魚用のタブレットなので水を汚しにくいとのこと。確かに以前は動物性の餌を使っていたことがあり、水が腐りやすかったのですが、これに変えてからは、砕いた餌がゆっくり溶解するので長期飼育には向いているように思います。あらためまして貴重なご助言、ありがとうございました!

さて、塩分調整された塩水を容器に移してゆきます。ずっと以前はその都度手おけで入れていましたが、今では当日は大忙しなのであらかじめ容器に塩水を入れておくことにしています。今年のえびガールたち(入力ミスじゃありませんよ、えびガールです)もいろいろな部署から派遣された精鋭ばかり(?!)明日の活躍、期待しております!!

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10人がかりで容器に水詰め作業。ホントお疲れ様です〜

詰め終わった容器は実験室の冷蔵庫の中(10度C)で明日の朝まで保管します。
先日うまれたばかりのえびげっちゅも同様に冷蔵庫で保管します。なぜなら、3リットルほどの狭い空間で大量の卵をふ化させているため、あっという間に酸欠で大量死してしまうのです。
10年くらい前でしょうか、一般公開の当日に、ほとんど生きているえびげっちゅ個体がおらず、相当に焦った忌まわしい記憶がよみがえります。この反省を受けて少しでも水温を低く保ち、幼生の代謝活性を抑えるようにしています。
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そうそう、重要なことですが、卵は毎日段階的にふ化させています。というのも、えびげっちゅの幼生は生まれたそばから弱い個体がどんどん死んでいくからです。毎日少しずつふ化させることで、イベントまでの数の低下を抑えることができます。
でもイベント開始時までの時間差があるので、やや長く生きた個体の脱皮回数が増える場合があります。少し大きめの個体がいることがあるのはそのせいです。冷蔵庫で低温保管することで、脱皮回数も抑えることができます。えびげっちゅの場合、だいたい3日前くらいからふ化作業を始めています。


このような感じです。
「えびげっちゅ」は、たくさんの方たちの惜しみないご協力と熱意、そして愛からできているんです!もちろん、これを見ていただいているあなたもその一員です!あなたが参加してくださることで、えびげっちゅは完成するんです。

さあ、ここまできたらあとは、明日のイベントの成功を祈るのみ!
お天気は晴れ、20%の降雨予報。上々ですね!たくさんの皆様のご来場をお待ち申し上げております!

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本題の展示も忘れちゃいません!写真は我がグループの誇る藻類学者、小野寺博士。
明日は小野寺博士の北極にまつわる貴重な講演が聞けますよ、みんな集まれ〜!

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明日はなんとえびげっちゅしてくださった方全員に、リベンジ用乾燥たまご、さしあげます!
これでいつ失敗しても大丈夫?!




# by kimoto1 | 2016-05-20 20:54 | えびげっちゅ

ふ化準備が始まりました!

えびげっちゅファンの皆さんこんにちは!

今週土曜日の横須賀施設一般公開にむけて、えびげっちゅのふ化作業を開始しました!
本当に今年で最後のイベントなので、例年よりも多くふ化させたいと思っています。
皆さん、当日はたくさんお持ち帰りくださいね!
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さて、皆さんの中には、えびげっちゅがどうして今年で終わってしまうのか、と不審に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
なぜえびげっちゅが終わってしまうのか?
実は、僕自身もよく理解しておらず、ここで皆様方に納得いただけるような説明ができません。申し訳ありません。
ただひとつ理由があるとすれば、「経営的判断によるもの」ということになるでしょう。

たくさんの皆様に愛されてきたイベントですので、僕自身たいへん残念に思っております。えびげっちゅ以上に盛り上がる催物が、今後できるかどうかはわかりませんが、「えびげっちゅ」というイベントは今回の一般公開をもって15年の長い歴史にひとまず幕を下ろします。

えびげっちゅ(アルテミアすくい)というイベントは、当時僕が青森県むつ市にある「むつ研究所」に所属していた時代に、「自然の不思議さ・面白さを等しく共有できるものとして行えないか」「一般公開が終わった後も、興味が持続する仕掛けをつくれないだろうか」そのように考えた末に生まれたイベントです。
目論見通り、えびげっちゅは第一回目よりたいへんな盛況となりました。いろいろな方よりご意見ご感想をいただき、少しずつ少しずつバージョンアップして、現在の形に落ち着きました。横須賀本部に異動した後も続けて開催しましたところ、あっと言う間に当初の目標の500人を超えてしまい、用意していた飼育容器が足らなくなってしまったことも何度もあります。
2010年にはすでに1000人を超えるイベントとなっており、そのため容器の数も倍増し、スタッフの数も増やしました。
そして今ではそれでも足らないくらいとなり、毎年のアンケートでは、一般公開の3位以内に必ず入る人気イベントに成長いたしました。

それもこれも、えびげっちゅを愛してくださった皆さんおひとりおひとりのおかげであり、皆さんの功績でもあります。こんなにも愛されるイベントに育て上げてくださり、本当にありがとうございます。

思いおこせばいろいろなことがありました。
この拙ブログを見てくださり、熱心な質問をくださる方、ツイッターでつぶやいてくださる皆様(ちゃんと見てますよ!)、アルテミア飼育についてのアドバイスをご教示頂いた方(助かりました!)、お子様がえびげっちゅのことを作文に書いて入賞したという嬉しいニュースを下さった方(本当に嬉しかったです!)、毎年、どのくらい育ったかの成果報告をくださる方(とても重要な情報でした)、国立科学博物館のジャーナルには4ページにわたって取り上げていただきました、一般公開が終わった後にえびげっちゅしに来てくださる職員の皆様方、(そしてぜんぜん育たなかったといって文句をくださる同僚たちw)、そして毎年開場とともにダッシュでえびげっちゅコーナーに来てくださる方!(アナタですw)

ほかにもたくさん、たくさん、ありがとうございました!!!043.gif043.gif043.gif

なんかしんみりしてしまいました。(わざとです、もちろん!)
土曜日は晴れの予報だそうです。
たくさんの皆様方にご来場いただけるよう、スタッフ一同頑張ります!!






# by kimoto1 | 2016-05-19 20:17 | えびげっちゅ
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アルテミア(ブラインシュリンプ, シーモンキー)飼育について考察するブログ。みんなで楽しく育てよう!


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